暑さが本格的になる前の夏の養生。
7月から8月上旬にかけては、暑さとともに湿度の高い状態が続き、カラダがこの蒸し暑さについていきづらくなります。
暑さが邪気のように体に入ってくることを「暑邪」、湿気が悪さすることを「湿邪」と東洋医学では呼びます。
日本の夏は梅雨明けから始まります。
この温帯湿潤は農業には多大な恵みをもたらしてくれるのですが、私たちのカラダは不適応症状を起こしやすくなります。
特に夏の土用にこの症状が見られます。
気温は30度以上に上がり、湿気は高い。
夏の土用は7月19日から8月6日までの18日間。
特にこの暑邪と湿邪がカラダに影響を与える時期になります。
高温ゆえに意識が遠のく、湿気ゆえに胃腸の調子が悪くなり、食欲が減少する。
この土用の時期は、天と地の磁場が揺らぎやすく、猛暑になりやすいの、物が腐りやすくなります。
私たちの体内も腐敗傾向があり、下痢をおこしやすく夏バテしやすくなります。
この夏土用の間は少食を心掛けること。ファスティングもオススメです。
湿をカラダにいれないこと。
特に、水分の摂りすぎに注意。
暑いからといって、発汗していないのに水を多飲すると、すぐにむくみや冷えにつながります。
必要な塩分や酸味は梅干しから。
夏バテ対策には、梅干しを1日1こ食べることをオススメします。
また、熱を取り、利尿効果の高い食べ物として、すいか、にがごり、きゅうり、緑豆もオススメ。
むくみ解消には、はとむぎ茶、はす茶、とうもろこしのひげ茶がオススメです。
冷房に当たりすぎず、冷たいものを多食しないこと。
水分は一気飲みではなく、ちょこちょこ早めに補給すること。
夏は一年中で一番陽の気が高まるので、行動をして気を発散する一番良い時期。
夜更かししてもいいので、気温が上がる朝は早起きして、新鮮な空気のもとで活動すると、この時期を快適に過ごせます。
気持ちは楽しく、喜びを持って。夏は、焦りや怒りは禁物。
心臓に負担をかけてしまいます。
そしてよく寝ること。
夏の養生ですてきな夏をお過ごしくださいませ。
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