秘境の地での麹作り「袋こうじ」視察@宮崎県須木村

宮崎県須木村の山村活性化支援事業の2年目の取り組みとして2023年度は
米麹作りの指導に入っております。
2022年度は、須木米での甘酒づくりの指導で「甘酒sukisucre」の製造指導監修に携わらせていただきました。
2022年に
米麹の味噌作りに山村活性化支援交付金事業でされたいと言うことで
米麹作り指導と米麹商品開発に携わらせていただいています❤️
宮崎県須木村の中河間味噌グループでは
40年来麦味噌製造販売を年間2500kg分されてきたそう。
米麹作りは昨年より試行されておられるのですが
温度計なし、熱源なし、勘と手触りではされてきた麹作り。
ちなみに前々日に麦麹づくりをされると言わたので下見と事前視察を兼ねて行ってきました。
こちらの麹作りは、「袋こうじ」と言われるやり方でコメ袋とカヤと毛布だけ。

熱源は55度のお湯をいれたペットボトル。

あまりにも袋麹づくりの手法がプリミティブすぎて驚き!

米を蒸す蒸し器だけは、県からの補助事業資金で購入された高圧蒸気調理機を使用。
須木村の加工所では押麦20kg。
浸水0時間。
すぐに蒸し器で40分蒸して、 熱いままバラの上に載せ、扇風機で冷却。

麦20kgに対して、仕上がりは35kg。
水分量は47%。 蒸し麦はぱらっとしていて、
外硬内柔ではありましたが、ほんの少しだけ中に硬さが残っておりました。

種こうじは、熊本のもので白い粉末でした。
ボールに麦を入れて、まとめて種麹を入れてよくかき混ぜて、

全体に馴染ませ、山を作って取り壊していきながら、混ぜ込んでいく。
それを3回繰り返しておられました。

このまま、直に20kgのコメ袋に入れて、種付けした麹入りの袋をカヤの上に8袋。

写真を開く
温源は55度のお湯を入れたペットボトル。
8袋に対して6本間と周りに入れられました。

室温16、2度。 引き込みの品温28、4度。
麦こうじの理想的な引き込み時の温度が32度なので、やや低めです。

その上に5枚の毛布を次々に包んでつつまれて保温発酵。
5日11時半に引き込みだったので、
このままで出麹は翌日6日の15ー16時だそうで、
それからすぐに潰した大豆と塩を混ぜたものと混ぜ込まれます。
ところがやはり温度が低すぎて、18時地点でも28.7度。
ペットボトルのお湯を6本から10本に全部入れ替えて
厚い布団をさらに一枚追加して保温発酵。
翌日6日の夜中12時すぎから温度が36、7度まで上がり
14時間遅れで出麹が朝6時。
そこから味噌作りをされ、50kg樽に合計で5樽製造されておられました。
さて、いよいよ米麹づくりに明日から挑戦されていかれます。
指導できるようにこちらも臨戦態勢でがんばります。

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畑中美智子

畑中美智子

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