『初冬の食養生」:農業共済新聞12

　師走に入り、街も一層活気づいてきました。

 

年の瀬は何かと慌ただしいもの。

 

忘年会シーズン突入で風邪気味になったり、カラダの疲れが取れなかったりしてきます。

 

そんな時に知っておくと便利な簡単養生食のご案内です。

 

　今日の主役は大根。大根はどんな舞台でも大役者になれます。

　まず、大根の葉っぱ。葉っぱには、ビタミンAとカルシウムは豊富に含まれていて、免疫力アップにはもってこいの食薬。

 

炒めてよし、湯がいてよし。塩をすり込んで、小さく切ってゴマやちりめんじゃこと一緒に混ぜると菜飯の素に早変わり。

酵素タップリの肝臓を元気にする養生食になります。

 

　次に本体でも上の首の部分。

 

こちらは辛み成分が少ないので生食にもってこい。

 

ビタミンCが豊富にあるので、サラダにもぴったりです。

 

　先端部分は辛み成分が多くなり、大根おろしに適しています

。

この辛み成分はジアスターゼと言って蛋白質分解酵素が豊富。

 

すり下ろすことでこの効果が7倍になると言われています。

 

肉や魚と一緒に食べると、消化を助けます。

 

　大根を使った養生に、のどの痛みや咳に「大根シロップ」があります。

 

長さ３ｃｍくらいの大根を２ｃｍ角切にして、はちみつ大さじ２を混ぜ合わせて、水分が上がってくるまで２～３回容器を回転させます。シロップにお湯を入れて飲めば、のどの薬膳ドリンクが出来上がり。

　生大根の千切またはすりおろしに、梅干しと醤油小さじ１を入れてお湯を注ぐと、胃の調子を整えてくれる簡単薬膳スープになります。

 

　台所は薬箱。大根の持つ元気パワーで宮崎の冬を乗り越えていきましょう。』

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畑中美智子

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