薬膳で茶懐石

 

真乃茶事では、お菓子は七種盛り。

 

先生のご希望で、こちらも薬膳とマクロビオティックの融合での手作りお菓子。

陰陽五行の5色を意識して、お菓子も取り合わせました。

 

赤；ニンジンの甘露煮とドライトマト

緑：乾燥野菜（市販）

黄：いもきんとん

白：白花豆

黒：黒豆を炊いたものに寒天で固めもの。

 

イモきんとんには白みそとゆずを入れて、栗の甘露煮を差し込み、上から寒天を流しました。

 

縁高と言われる器に一人分ずつ入れてお出しします。

 

 

京都で買ってきたおかきも揚げて、薄茶用の御菓子の一部に。

新嘗祭を意識して、稲穂も揚げてみました。

 

 

 

茶懐石の一膳目。

 

向付はゴマ豆腐。クコの実を載せて。

みそ汁は赤だしに蒸し長芋に溶きからしを添えて。

ご飯は一文字に添えて。

「るつ」という、梅ぼしを砕いたものを日本酒につけこんだものも添えます。

 

飯器にも一文字にご飯をいれて。今日のお客さまお弟子の3名さま。

 

 

 

椀物はかぶら蒸し。

 

こちらも精進料理なので、カブと長芋をすりおろしたものに、シメジとニンジンとぎんなんをいれたものを蒸し、昆布とシイタケだしで仕上げました。

 

 

 

焼き物ももちろん精進料理なので、きのこを焼いたものを提供。

 

 

シイタケには先日、大好評だった薬膳鍋の素を載せて焼き、

 

エリンギは塩とウイキョウをつけて焼いたもの。

 

 

強肴には、5種の煮物と、れんこんとさつまいもの薬膳ソテー。

 

 

先日の薬膳レッスンで大好評だったレシピをここでも再現。

 

レンコンとさつまいもにカシューナッツとパプリカを入れて、甘酢仕立てで。

 

小吸い物のあとは、香の物と湯斗。

 

湯斗にはだし昆布をくぐらせたお湯に入り玄米が入っています。

 

 

精進おとし。

 

向付は鯛を昆布で〆たもの。

 

吸い物はえびのしんじょ。だしに鰹節を入れたもので、精進おとし。

 

 

八寸。

これも精進おとしの後なので、山の物にはテンペに溶きがらしと味噌をのばしたものをつけて焼いたもの。

海の物には、トバを日本酒で一晩つけたものを焼いたもの。

 

亭主と千鳥の杯。

 

こちらは、冷やおろしの日本酒で本格的に杯を交わされて、先生もご機嫌のご様子。

 

 

姉弟師の茶名と許状。

 

 

お裏をさせていただき、大変勉強になりました。

 

 

茶懐石は、茶事で稽古させていただくのが何よりもの学びになります。

 

このようなおめでたい場で、薬膳マクロビオティックの茶懐石を提供させていただき、光栄でした。

 

まだまだ精進して、食の大切さをお伝えできたらと思っております。

 

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畑中美智子

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