徳積みって聞いたことがありますか？
隠徳とも呼ばれることがありますが、人の見えないところで徳を積むことだそうで、
それが後でギフトになって帰ってくるという。
私は隠徳できるタイプではない黄色い太陽の音一。
人様には、明るいところで見てもらいたい、目立つことがしたいお山の大将タイプのリーダー資質。
その反対は、私の母。
人前に出たくない、目立つことはしたくない、内助の功で家族を支える白い犬の代表例。
母の日前にやっと実家に行けそうだったので、母の携帯に電話するけど一向に出ない。
ゴソゴソやりながら、母が「はーい。どうした？」といつもの元気な声。
あ。無事だな、変わりないなと思える瞬間。
「どうしたとね。長く顔を見せてないけど。ゴールデンウィークはどうやったと？」と母。
「ごめん、ごめん。コロナ騒ぎでなかなかそっちに行けなくて。ゴールデンウィーク中もずっとオンライン集中講座で朝から晩までお仕事してたと。忙しくしてるから心配しないでね。」
「それならよかった。で、お母さん何していると思う？」
いきなり言われても、と思いつつ「知らん。何してると？」と聞くと
「お母さんね。ここ１週間以上、ずっとうちの公民館と南方神社の草取りと掃除をしてるの。
毎日練習に行ってたパークゴルフも閉鎖されっちゃったしね。
ゴミ捨て場に来たら、すごく草が伸びて荒れてたから。毎日午前中はここに来て、草を引いてるのよ。
狛犬さまや仁王様の周りもキレイになったよ。」
じーーーーん。やっぱり母だったんだ。
実は、私のやること、なすことすごく上調子で、本当に私って「ついてるな、守られているな。」と思うラッキー尽くしだったので
神様、御先祖様、お客様、生徒様に恵まれているなと思っていました。
それも母の徳積み効果がかなり巡って来ていたと改めて実感。
運がめぐる例として家族間では運気のやり取りというか循環が起きているのをカウンセリングでたくさん見てきました。
夫の仕事の業績がいいと、奥さんや子供たちが病気になったり不登校になったり。
姉が外交的で外で活躍していると、妹が内向的で家庭重視になっていたり。
母が仕事でバリバリしていると、娘が大人しく控えめだったり。
こうやって、陰陽でいうと陽な人の陰には陰の人の存在が家族や友人間、職場間で見られます。
これを運気の循環と呼んでいます。
運気は一つ。
その運気を家族で、職場で、友人間で循環させた例として、プロ野球で２軍だった選手の家族が名前を改悪にしたそうです。
兄を、息子を一軍に送りたいと思う母と妹。
その結果もあってか、兄は一軍に入れたとか。母と妹はその後、不幸になったかは分かりませんが、兄の一軍入りを一番喜んだのは妹だそうです。
明治や昭和期の作家や画家で大成した人の陰に姉や妻の内助の功があります。
このように、自分の運の良さは家族からのギフトだったり、または息子を合格させたいと思ったらお母さんがちょっと運気を控えめにして合格を手に入れたりということもできます。
家族団欒を通して、一緒にいてご飯を食べて会話をしてにプラスして運気の循環もあるのかもしれません。
改めて、賦のいい私を支えてくれていた母に感謝の気持ちで一杯になりました。
「お母さん、ありがとう。私がお仕事に恵まれるのもそうやってお母さんが徳を積んでいるからだね。
お母さんのおかげでいっぱいいい仕事ができるよ。母の日に改めて、行くから。じゃあね。」
母は、「あはは。そんなね。よくわからんけどよかったわ。」
と、私の理論について来れずに損得勘定ないあっけらかんの母に改めて、母の娘であることに誇りを感じました。
明日は母の日。
母の日のプレゼントはもちろんですが、あなたを支えてくださるお母さまがおられたら
または天に召されていても言えるのですが、
改めてご自身が生かされていることにへの感謝と
母の愛と徳をいただいていることへ
ありがとうの気を送っていただけたらと思います。
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畑中美智子
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